徹底的に勉強をせずに来たG1さんも、「馬に乗りたい」「試合に出たい」という一心で、とうとう勉強をするようになったとのこと。ここでもやはり原動力は「馬」に尽きるのですね。
ちなみに、この頃は成績もかなり良くなり、クラス内での順位も高かったそうです。
やっぱり人は、「〜をやりたい」という意欲に火がついたときが、いちばん能力が伸びるのかもしれないな、と思います。
それにしても、生徒のカンニングが発覚して泣いた先生のお話には、ちくりと胸が痛みましたが、先生は自分の立場が悪くなることを悲しんで泣いたのではなく、G1さんが試合に出られないことを残念に思って泣かれたのかなという気がしました。だからこそG1さんの心に響いて改心につながったのかな、と。
生徒にからかわれることもよくあった先生だったそうですが、そういう先生が生徒のことを思いやる姿を見せてくれたんだなと思うと、ずしんと胸に響くのが分かるような気がします。
ちなみに私は中学や高校では、カンニングをするような度胸はなかったです。
その代わり、まったく解答が思いつかなかった答案用紙に、でかでかと四コマ漫画を描いたりしていました。
先生は赤ペンで漫画に丸を付けてくれてたけど、点数はついてなかったです。そのテストは4点だか30点だか、とにかくひどい点数でしたが、漫画に先生からのツッコミの言葉を書いてくれていたので、うれしかった記憶があります。
大学生になると、まったく勉強をしなくなっていたので、解答の分からないテストでは、テスト問題に関連づけた妄想SF小説を長々と書いて提出したりしていました。
それでもどういうわけか成績をもらえたりしてたので、もしかしたら妄想SF小説が意外と面白かったので点をくれたのかもしれません。
さて、順風満帆に馬術部で活躍しているように見えるG1さんですが、大学生では、挫折を迎えることになります。
次回は大学時代のお話と、不登校問題を抱える親御さんの気持ちも知りたいと思い、G1さんのお父さんにも、少しお話を聞いてみたいと思います。
※来月1月1日はお休みをします。
第17回目の連載は1月15日に更新となります。お楽しみに。