全国にあったらいいな、セクマイバー
私にとって、セクマイバーがとても楽しかった理由はたくさんありますが、そのひとつに、さまざまにバリエーション豊かなセクシャリティの方と出会い、語り合ったことで、「人間ってなんてそれぞれに個性的で、彩り豊かなんだろう」と改めて深く感じられたことがあります。 お互いの個性を、なんらの差別意識も垣根もなく、ありのまま認め合えることって、こんなにも豊かな気持ちになるものなんだなあと感じ入りました。 今まで囚われていた「常識」の窮屈さの鎖がぽろりとひとつ外れたようにも思うし、人間の面白さ深さに触れることができた、という経験でもありました。
當山さんと高畑さんが開催しているセクシャルマイノリティバー(ちなみに未成年者が参加しやすいようにお昼時間にセクマイカフェを開催することもあります)のような場が、全国のあちこちに生まれたら、どんなにいいだろうかと思います。
一人で自分の性について、親にも友達にも言えずに悩んでいる子がいたら、そういう「居場所」に出会えることは大きな救いにも、発見にも、理解や学びにも、刺激にもなると思います。
「セクマイバーに興味がある」という方は、ここいろhiroshimaのお二人の方法論やサイトも参考にしながら、思い切って参加したり、自分で主催してみたりと、チャレンジしてみてはどうでしょうか?
最初から上手くいかなくたって大丈夫。當山さんと高畑さんも、最初は「誰も来なかったら、二人でおしゃべりしてようね〜」なんてノリで始めたそうです。
次回からは、そんな安心感のある空気を生み出せるお二人が、カミングアウトするまでに乗り越えてきた辛さや、人生のターニングポイントなどについて、うかがいたいと思います。