一回しかない人生をどう生きるか?
「自分の死に方はこれだ!」と思ったんだ
大堀貴士さん
(シュート)
(シュート)
留年が決定した頃は、ジャンとしろうの影響もあって、「ピンチをチャンスに変える」という考え方が育ってたから、「ようし、この留年した2年を、ただの無駄な2年間にするんじゃなくて、2年留年したおかげで人生が良くなったと思えるくらいの2年にするぞ」と考えたんよ。
それで、この2年は、今までやってこなかったことをめっちゃやろう、興味のある人にもどんどん会っていこう、そういう2年にしようって決めた。
実際に、この留年した2年があったことが、運命的なヒロさんとの出会いを引き寄せたんやと思うなあ。
それで、この2年は、今までやってこなかったことをめっちゃやろう、興味のある人にもどんどん会っていこう、そういう2年にしようって決めた。
実際に、この留年した2年があったことが、運命的なヒロさんとの出会いを引き寄せたんやと思うなあ。
生きていると誰もが、ときにマイナスの出来事に出会うことがあると思います。けれど、マイナスの時期を越えて生きていくと、あるときふいに、「あのネガティブな出来事があったからこそ、今の自分のポジティブな状態が実現されたんだ」と気づくことがあると思うんですよね。
「失敗は成功への近道」という言葉がありますが、ネガティブな苦しい状態を味わったときこそ、人は視点を切りかえて大胆な行動に出てみたり、必死で努力したり、他者の苦しみが分かる人に成長したり、あるいは自分と同じ苦しみを味わう人を助ける知識や技術を身につけたりと、未知なる「進化した自分」に変身するキッカケを得るように思います。
大堀さんにとって、金銭的にも時間的にも「イタイ出来事」だった留年は、人生を変える引き金の役目を果たしてくれたようです。
大堀貴士さん
(シュート)
(シュート)
留年した2年は友達とファミレスで深夜まで「一回しかない人生、どんなふうに生きたい?」とか、めっちゃ熱く語り合ってたんよ。オレって熱血系やん? だから「心ふるえる生き方をしたい」とか言ってさ。でも、熱く生きたい思いはあるけど、それがどういう生き方なのかは分からんかった。
その頃は、ジャンとしろうの影響もあって、高校のときのような「金持ってて、いい会社入って、高い車や時計買って」みたいな人生はちょっと違うかなって、思うようになってたけど、とはいえ、大学は工学部で大企業に就職できる可能性は高かったし、まだ「普通に就職する」という選択肢は捨ててなかったね。
でも、ちょうどその頃に、ネイティブアメリカンの本をなんとなく手に取ってパラパラとページをめくってたら……。
あなたが生まれたとき、周りの人は笑って、あなたは泣いていたでしょう。
あなたが死ぬときは、あなたが笑って、周りの人が泣くような人生を送りなさい。
という言葉に出会った。
読んだ瞬間に、「こういうことだ!!」って、雷が落ちたみたいにビビビッて来たんよ。そうだ、オレはこんな生き方、死に方をしたいんやって思った。
オレ自身はなにもかも思いきりやり切って、満足して笑って死ぬんやけど、周りの人は惜しんでくれて、泣いてくれるような人生。
で、そういうモードになってるときに「ああ、この人が死ぬときは、あのネイティブアメリカンの言葉みたいな死に方をするだろうな」って感じられる唯一の大人に出会った。それがヒロさんやったんよ。
その頃は、ジャンとしろうの影響もあって、高校のときのような「金持ってて、いい会社入って、高い車や時計買って」みたいな人生はちょっと違うかなって、思うようになってたけど、とはいえ、大学は工学部で大企業に就職できる可能性は高かったし、まだ「普通に就職する」という選択肢は捨ててなかったね。
でも、ちょうどその頃に、ネイティブアメリカンの本をなんとなく手に取ってパラパラとページをめくってたら……。
あなたが生まれたとき、周りの人は笑って、あなたは泣いていたでしょう。
あなたが死ぬときは、あなたが笑って、周りの人が泣くような人生を送りなさい。
という言葉に出会った。
読んだ瞬間に、「こういうことだ!!」って、雷が落ちたみたいにビビビッて来たんよ。そうだ、オレはこんな生き方、死に方をしたいんやって思った。
オレ自身はなにもかも思いきりやり切って、満足して笑って死ぬんやけど、周りの人は惜しんでくれて、泣いてくれるような人生。
で、そういうモードになってるときに「ああ、この人が死ぬときは、あのネイティブアメリカンの言葉みたいな死に方をするだろうな」って感じられる唯一の大人に出会った。それがヒロさんやったんよ。
大堀さんが「生き方死に方」について考えていた頃、大学生だった私も、実は同じことを考えていました。そして、私がイメージし、望んだ自分の死に方は、大堀さんが思い描いたそれとは、まったく異なったものでした。
私は、こんなふうに考えていたのです。