コーリャと少年探偵団

ぼく(コーリャ)は13歳。夏の夜、「列車が通り過ぎるあいだ、レールの下に寝ている」という無謀な挑戦をして以来、少年たちのあいだで一目置かれる存在になっている。そんなぼくの町に、カラマーゾフの三兄弟が戻ってきた。自由奔放な長男ドミトリー、理知的な次男イワン、不思議な魅力の三男アリョーシャ。そして、三兄弟の父フョードルが死んだ。それは殺人事件だった! ぼくたちは少年探偵団を結成して、この事件を独自に捜査しはじめた……。ドストエフスキーの名作『カラマーゾフの兄弟』をベースに、少年たちの活躍と友情を描いた物語。

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- シリーズ
- ★文芸
- 対象
- 中学生〜
- 作者名
- 柳広司
- 価格
- 1,760円 (本体1,600円 + 税10%)
- ISBN
- 978-4-652-20683-6
- サイズ
- 四六判
- 発行
- 2025年05月
- ページ数
- 252ページ
- NDC
- 913
編集者コメント
『カラマーゾフの兄弟』を初めて読んだとき、少年たちの<石投げ合戦>は心に残るシーンでした。石をぶつけられたアリョーシャのふるまいに魅せられました。「やられたらやり返せ」だけでは、憎しみの連鎖は途切れない。現代の私たちにも、大切な示唆をあたえてくれる物語です。このたび、ミステリーに定評のある作者によって、世界的名作が<少年ミステリー小説>として生まれ変わりました。