1981から20余年にわたって続いた人気テレビシリーズ原作シナリオ。物語は、田中邦衛演じる黒板五郎が子ども二人を連れて生まれ故郷の北海道富良野に帰ってくるところから始まる。電気も水道もガスもない暮らしに驚きながらも子どもたちは様々な体験を重ねていく。バブル経済のさなか人の暮らしとは何なのかを問いかけた記念碑的作品。

放送開始40周年を記念して、全作品を3冊の合本にして新装復刊（装画・倉本聰）。本書では思春期を迎えた兄妹それぞれの成長や恋、バブルに翻弄される人々の姿が描かれる。「北の国から’83冬」「北の国から’84夏」「北の国から’87初恋」「北の国から’89帰郷」の4作をまとめた1冊。時代を映すシナリオ文学の金字塔。