境い目なしの世界
クラスメイトのミリと意気投合したヤエは、母の反対を押し切ってスマホを手に入れLINE友だちになる。しかし、そのうちミリが学校を休むようになり、憧れの男子コウまでも休みがちに……。何かがおかしい……ミリも、コウも、どこへ行ってしまったの? そんな折、街でコウを見かけ後を追ったヤエが飛び込んだ建物は、フィギュアだらけの店がゴチャゴチャの並んだ異空間のようなところだった──。
スマホやゲームなど、バーチャル世界が膨らむ現代に、熱に浮かされたような10代の焦りや不安とたった一人で格闘する少女の内面を描く。国際アンデルセン賞受賞作家による書き下ろし長編作品。
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- シリーズ
- ★児童文学, 受賞作家の本
- 対象
- 中学生〜
- 作者名
- 角野栄子
- 価格
- 1,430円 (本体1,300円 + 税10%)
- ISBN
- 978-4-652-20338-5
- サイズ
- B6判
- 発行
- 2019年09月
- ページ数
- 159ページ
- NDC
- 913
備考
2020年3月号 月刊MOEで紹介されました。
編集者コメント
昨日と同じに生きているつもりが、いつの間にか違う世界に取り込まれているかもしれない。境い目なしに異界が口をあけているかもしれない。だれもが通り抜ける10代の不安と葛藤を正面から描き、そのただ中にいる世代にとエールを送る1冊です。