荻原規子の源氏物語
読みやすく、物語を3つの系統にわけて再構築。
世界最古の長編小説は面白い!
長く丁寧に語るならどんなにも長くなる現代語訳を、この規模で語り収めるためには、さまざまな断念と諦めがあったはずであるが、そうした苦渋を感じさせない、なめらかで、やさしく、親しみやすい現代語訳である。こうした安定した調子で源氏物語を気負いなく訳しきる胆力、エネルギー、自信に裏付けられた判断力に改めて敬意を表したい。
国文学者・フェリス女学院大学名誉教授
三田村雅子
(「つる花の結び 下」巻末「荻原源氏の挑戦」より)
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「紫の結び」・・・・・・・・・
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メインストーリーとなる光源氏、藤壺の宮、紫の上の一生が一気に読める。⇒
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「つるの花の結び」・・・
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中流階級の女人たちとの逢瀬から始まり、<玉鬘十帖>へと続く物語。⇒
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「宇治の結び」・・・・・・・
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<宇治十帖>で知る、源氏の孫たちが主人公となった新たな恋の物語⇒
紫の結び(一~三巻)
藤壺の宮から紫の上の流れを中心に、源氏の晩年までを一気に。
つる花の結び(上下巻)
若き源氏と“中の品”の女人たちとの逢瀬。それは六条院の優雅“玉鬘十帖”へとつながっていく。
宇治の結び(上下巻)
源氏亡き後、孫世代の物語。宇治の地でくりひろげられる、ドラマチックな恋。
- 対象
- 小学校高学年,中学生〜,一般
- 著者
- 紫式部
- 訳者
- 荻原規子
- 各定価
- (本体1,700円+税)
- サイズ
- 四六上製
- 平均ページ数
- 352ページ